レザー使いはカビと戦いつづける宿命を持つ

昨日ふっとハンガーラックからジャケットを取ったらぽつぽつと白い物が。
そう。


カビです。


慌ててラックのレザー物を全部確認したら、そこそこ恐ろしいことになってましたよ。
被害が出てるのは5着くらい。
去年手入れを怠った結果がこれだよ!
とにはかくにも、ほうっておくと取り返しのつかないことになってしまうので、ケア開始。
結構長くレザー物を使っていると、対処も身についているものです。
最初は調べまくることからでしたけどね。
ちなみにこれは僕のやり方なので、別の方が試すとどうなるかわかりません。
実行されるなら自己責任で。
シープ/ラム革やスムースレザーなど、強度の弱い物や染みになりやすい物にはこの手を使うのはやめたほうがいいです。
特にラム革は柔らかくて軽い分、強度がないです。また、破れるというより裂けてしまうので、縫って直すという事が出来ません。(革用接着剤とかで貼って直すのかな?)
そういったお洒落なレザーは汚さないように、カビない様に大事に着るしか手がない気がします。
僕が着るレザーはカウ/ステア/ホース/ゴート/ディア等、強度のあるものです。
カーフやキップといった高級品は持ってません、はい。長く着てアジを出していきたいので、ナイーブな素材の物には手を出さないことにしています。
ここからは、念のために隠しておきます。




3着は転々と白カビがある感じなので、消毒用エタノールで拭き取ります。
薬局で普通に買えます。
これを普通に雑巾にとって、カビをこすらないように、念のために大きい範囲で取って行きます。
擦るとカビの根が残るかもしれません。
とり終わったら、カビ取り効果のある靴用消臭スプレーを、離れた位置から満遍なく吹き付けて終わり。
気分的に、銀イオンが入ってるものを良く使いますね。抗菌効果が高いようなので。
後は陰干しをしばらくして、再発しないようなら完治です。


残り二着は、かなり広範囲にカビが広がっています。
こう言う時はあれです、水洗い。
レザーに水は良くないといいます。水に濡れると何が悪いのかというと、
・油分が抜けるので、乾くとがさがさになる。また、強度も下がる。
・しわ/型崩れする。
ってあたりかな。
どちらも、乾かし方とアフターケアに気をつければ問題ありません。
毛布用の大きい洗濯ネットに入れてアクロンを大盛り3杯。
標準でぶん回します。
水を吸ったレザーはかなりの重さになるので、脱水がなかなか終わりませんがまあ気長に・・・。
選択が終わったら、しっかりした"木"のハンガーで吊るして、手で形を整えます。
襟や肩、あとしわも出来るだけ伸ばします。
木のハンガーにこだわるのは、プラスチックと違って強度があるし形が変わらないので、型崩れを防げます。
ここでプラスチックのハンガーを使うのはやめたほうが絶対いいです。
どうしてもプラスチックを使うなら、4-5本一気に使ったらいいかも。試した事無いですが。
後は完全に乾くまで陰干しして、乾燥したら薄くオイルを入れて完了。
乾ききる前に当て布をしてアイロンをするとしわが消えるようです。試した事無いですが。


現在ケアをしたジャケットは陰干し中ですが、乾いたらまた手が掛かりますね。
自分で面倒を見ていくのがレザー使いの楽しみなんですけどもw
しかし、そろそろ手が回らなくなってきたし、いくつか手放した方がいいのかなあ。