428〜封鎖された渋谷で〜クリア

したわけです(挨拶)。PS3版。
ちなみにこのゲーム、僕はまったく予備知識なしでした。
名前だけ知ってましたが、


あの悪名高き、四八(仮)の続編かと思ってました。マジで。


てゆか、チュンソフトソフト制作だったのですねぇ。
知らなかったな。
ちなみに僕は、チュンソフトサウンドノベルは、弟切草(SFC)、弟切草 蘇生編(PS)しかやったことなかったり。
かまいたちの夜と街は完全スルー。
忌火起草は昔ゲームショーで見た時いいなと思っていたのでPS3購入時に買おうと思ったけど、友人にWiiで完全版出てるしバグあるからからやめたほうがいいと諭され、見送りました。


うっわ、チュンソフトのゲームやるの久々だったな!


弟切草はホラー要素の緩さと硬さが交互に行き来するような感じが好きなので買ってましたが、現代物に興味がなかったのでかまいたちと街は買わなかった感じ。
シレントルネコも好きなゲームシステムではないのでスルーでした。
クリアタイムは22時間。
以下つらつらと感想等書いていくので、隠します。




●感想(含む良かった所
初っ端から言ってしまうと、素晴らしいゲームでした。
BAD ENDが半端なく多いんですが、先が見たいという気持ちが強く、続けられました。
キャラクターの心理描写、演技、伏線の張り方/回収の丁寧さ、あの凄まじい量のフラグをきちんと管理しているなど、いう事なしなゲームです。
登場人物もみんな好印象。また、登場人物が全員埋もれる事無く、存在感を持っていたのに驚きました。
さらに、登場人物がコンビを組めばそれぞれがお互いを喰うことなく自然に話を進めていく。
亜智とひとみの可愛いカップルも、大沢と梶原のどこかとぼけた、でも大人の哀愁漂うコンビも、加納とジャックの兄弟のような間柄も大好きです。
主人公格では大沢、サブキャラクターでは強面なのに妙にWetなジャックに一票です。
ストーリーも素晴らしい。何度も涙がこぼれました。
ぐっと来たシーンは、亜智が父親を説得するシーンと、大沢が奥さんに向かって土下座し、"私は君も失うのか"とつぶやくシーンです。どちらも失うことで、何かが蘇るシーンでした。
それは家族愛であり、夫婦愛。


思い出し泣きをながら閑話休題


そういえば、黒幕であるアルファルド正体については、ジャックが気付く直前くらいで僕も気付きました(ちょっと自慢)。
何度がBAD ENDを迎えつつ考えるに、研究所に入って破壊工作をするにはこれしかないと気付いた時は鳥肌が立ちました。
その根拠についても、マリアと同時に出演したシーンについて思い返して、間違いないと確信した訳です。


このゲーム、考えること多すぎて疲れる疲れるw終わった後ぐったりでした。


しかし、あれですね。
このゲーム、最初にWiiで出したの失敗だったのではないかと・・・。
Wiiの購入層からして、この膨大な量のテキストを好んで読みたいという人は少ない気がします。
タダでさえ本が売れない時代で、活字離れも目立ちます。
また、内容がヒューマンドラマですが、これも子供には受けないのでは。
難しすぎますネ。
こういうノベルゲームは他の機種で出してから別の機種に移植しても、謎が全て分かっていたりするので購買欲をそそらない気がします。
一番最初に出すハード選びは重要ですねー。難しいですけど。
428はジャンルがサウンドのベルとなっていますが、インターフェイスサウンドノベルなだけで、僕はパズルだと思いました。
シーンの主人公の物語を読み進めていくと、KEEP OUTと表示されてロックされ、先にいけなくなりますが、そのKEEP OUTを解除する鍵は別の登場人物のどこかの台詞にあるのです。
クロスワードパズルに近いかも?


●気になったところ
良かった点は感想に書いてしまったので、気になったところだけw
・文字送りが遅い 僕は結構速読する方なのですが、文字送りが遅すぎます。オートプレイも速度調整が出来ないし。雰囲気を重視する為かもしれませんが、せめて1度クリア後は変えられるとかが欲しかったです。
・操作のテンポが悪い PS3の性能を使っている割に、全体的にレスポンスが悪いです。ちょくちょく入るセーブもタイミングが悪い。基本文字だけなのだから、もっとさくさく動いて欲しかったです。
・タイアップとは言えやりすぎ 色んな所で上木彩矢の曲が流れていますが、アピールしすぎでうざったいです。曲自体はいいと思います。
・19:00〜19:05が詰め込みすぎ 僕はこの5分を進めるために、4時間近くプレイしました。ここのロックはやりすぎです、かなり難しい。正直謎の爆発でBAD END送りになりつづけて、上木彩矢の曲が嫌いになりかけました。
・HD映像も良し悪し えーっと、なんとゆーか。HDになって綺麗と言うか、見えすぎてしまっていてですね。女優さんの吹き出物とか、イケメン俳優の遠めで見たら分からなかったあばたとかが見えてしまってちょっと、気になるというかなんというか。黒柳さんが"放送のハイビジョン化が進むとハレーションが使えなくなるので、その時には引退するつもり"といってますが、こういう事なのかな・・・と。


名作ですが人を選ぶゲームでした。良いゲームが必ずしも売れるわけではない事を証明した感じです。
開発に4年掛けたようですが、Wii/PS3/PSPの膳プラットフォームの売り上げを入れて、12万本ほど。
大赤字でしょうね。
とりあえずまだ隠しシナリオやトロフィー集めがあるので、もうちょい遊んでみようと思います、はい。